たたみのちから
畳は日本の大切な文化です。その畳表の材料となるい草は、熊本県の八代地方を中心に球磨地方・宇城地方で全国の90%以上が生産されています。
イグサってなんだろう?
イグサとは、古くから日本全土に植物の1つです。別名:トウシンソウといって、茎の中の芯は油を置く吸い上げる性質を持つため、電気のない時代に行灯やろうそくの灯芯として広く使われていました。また、江戸時代には様々な効果がある薬草としても重宝されていました。
畳1枚に使われるイグサは約4000~7000本。
高級品ほど、本数が多く、厚く耐久性があります。
イグサの長さは約100~150㎝で、長ければ長いほど、色・太さがそろったところを使用できるため、グレードの高い畳表が出来上がります。
畳の機能①
夏は涼しく、冬は暖かい
イグサの中心はスポンジ状になっており、湿気を吸い取ってくれます。しかも、空気が乾燥していると、含んでいる水分を外にはきだしてくれます。
そのため、夏の畳の上はさらさら気持ち良いです。
イグサは空気も含んでおり、畳の芯の部分にも空気をたくさん含んでいるため、夏は暑い空気を通さず、冬は寒い空気を通さないため、保温効果に優れており、省エネにつながります。
畳の機能②
匂いも吸収、空気もきれいに
イグサは空気中の水分だけでなく、臭い等のガスも吸い取ってくれるため、部屋の空気をきれいにしてくれます。畳の部屋にいるとすがすがしい気持ちになれるのは気のせいではないということです。
畳の機能③
音も吸収!?
畳には細かな空気の層がたくさんあります。その層で音まで吸い取ってくれるのが畳のすごいところです。
子供の泣き声やテレビの音、車やペットの泣き声など、家の中の音も外の音も、うるさい音を程よく和らげてくれます。
畳の効果①
衝撃吸収!赤ちゃんにも安心
新しく、スポンジ機能が生きている畳なら、クッション性能があります。例えば、転んでしまった時フローリングで転ぶ時よりも衝撃が少ないものいいところ。
子供が遊ぶスペースや、おじいちゃんおばあちゃんの生活スペースに使用してあげると、いざというときのケガのリスクが軽減できます。
畳の効果②
リラックス、集中力up!
イグサの香りの主成分はフィトンチッド「森の香り」と呼ばれる物質で、リラックス効果があります。程よくリラックスさせてくれる香りには、集中力を高める効果もあることが分かっているため、勉強部屋などに使用していただくこともおすすめです。
畳の効果③
抗菌作用
水虫菌やサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などに抗菌作用を認められています。畳で生活するだけで、足の匂いに効果を発揮します。